電子工作を始めるのに必要な道具や,よく使う電子部品を紹介します!!
目次
はんだごて
基板に部品を装着するときに使う道具です.はんだごては非常に高温になり,「はんだ」と呼ばれる金属を溶かして基板と部品を接着します.
はんだごてを選ぶときに重要なポイントの一つは,「温度調節機能がついているか」です.
半導体を使った電子部品は,熱に弱く,はんだごてがあまりにも高温になる壊れてしまうことがあります.
逆に温度が低すぎるとはんだが溶けないので,高くも低くもなくちょうど良い温度(350℃程度)に設定することが多いです.
↓少し値は張りますが,私が使っている一番おすすめの温度調節機能付きはんだごてを紹介します
4000円近くするので,ちょっと高い!もう少し安いのが良いという人のために
安価なはんだごても紹介します.
温度調節機能が高額の原因になっているので,安価なはんだごては温度調節機能はなくなってしまいます.
そのため,温度調節機能が付いていない安価なはんだごてではヒーターの出力が選ぶポイントになります.
だいたい20W〜30Wのものを選んでおけば問題ないと思います.
↓おすすめの安価なはんだごて
はんだ(半田)
「はんだ」は,はんだごてで溶かし,部品と基板を接着させる合金です.
半田を選ぶときのポイントは2つ.
- 鉛が入っている/いない
- 線の太さ
鉛入りのはんだを有鉛はんだ(共晶はんだ),鉛無しのはんだを無鉛はんだ(鉛フリーはんだ)と呼び,
鉛入りのはんだのほうが融点(はんだが溶ける温度)が低いです.
融点が低いはんだの方がはんだ付けの難易度が低いので,
初心者の方には有鉛はんだをおすすめします.ただし,無鉛はんだの方が環境に優しいので
現在製品に使われているのはほとんど無鉛はんだです.
はんだにはさまざまな太さのはんだがありますが,細い方が熱が伝わりやすくはんだ付けの難易度が下がるので,
細いはんだをお勧めします.
↓有鉛はんだ・細め
こて先クリーナー
こて先クリーナーは,はんだごての先を綺麗にするためのスポンジのようなものです.必須ですのではんだごてと一緒に購入しましょう.
↓クリーナーのみ
↓はんだごて台と一緒になっているものもあります
ブレッドボード
ブレッドボードは,ハンダ付け不要で,部品を差し込んでいくだけで回路を構成できるアイテムです.
はんだ付けは時間がかかりますが,これを使うと部品を挿すだけなので,テンポ良く電子工作ができます.
↓絶対に買っておくべきでしょう.
ジャンパーワイヤ線
ジャンパーワイヤ線は,ブレッドボード上で配線する導線です.
2種類あって,用途によって使い分けると良いでしょう.
↓1種類目(柔らかくて取り回しが良い,2種類ともあるといいがとりあえずこちらだけあればなんとかなる)
↓2種類目(硬いが,ブレッドボードで綺麗に回路を仕上げることができる,)
↓2種類両方入り
スズメッキ線
スズメッキ線は,ユニバーサル基板上で配線するのに使います.
特に選ぶポイントはありませんが,ひとまず直径0.6 mmくらいのものがあれば事足りるでしょう.
ちなみに切った部品の足を再利用することもあります.
導線
説明は不要でしょう.
選ぶポイントとしては,流れる電流が多いときは太い導線を選ぶことです.
↓ここでは,初心者レベルの電子工作の範囲で概ね使える導線を紹介しておきます.
↓一本一本バラバラの導線
↓平たく何本もの導線がつながった導線(意外と便利,手で割けば一本一本になる)
ワイヤーストリッパー
導線の皮膜を取るのに使います.
↓すごく便利なので絶対買うべきです!
ニッパー
はんだ付けした部品の足を切ったり,導線を適切な長さに切ったりする用途で使います.
↓バネ付きがおすすめ
耐熱マット
はんだ付けをするときに,下に敷いておく用途で使います.机を汚さなくて済むのであると良いでしょう.
ちなみに工作マットは熱で変形します…
↓耐熱マット
はんだ吸い取り線
はんだ付けに失敗してしまったとき,部品や基板に付いてしまったはんだを取り除くことができるアイテムです.
安いものだとあまり吸い取ってくれなくて使えないので,200円くらいのものを購入しましょう.
↓おすすめのはんだ吸い取り線
デジタルマルチメータ(テスタ)
主に導通チェックをしたり,抵抗値を測定する用途で使います.
逆にそれ以外の用途ではあまり使わないので,安価なもので良いでしょう.
電圧や電流の測定に使えなくもないですが,きちんと測定するにはやはりオシロスコープが最適です.
↓安価で信頼性のあるデジタルマルチメータ
ピンセット
ブレッドボードにジャンパーワイヤ線や部品をはめ込んだり,
基板にはんだ付けをするときに,綺麗に配線するために使います.
熱収縮チューブ
導線同士や,導線と部品をはんだ付けして接続した部分は,
剥き出しにしていると他の線と接触して短絡(ショート)する危険があります.
それをビニールのチューブで保護することで安全性を保てます.
ハサミで適度な長さに切ってから取り付け,工業用ドライヤーやはんだごてなどで温めると縮んで固定されます.
↓良く使う熱収縮チューブ
オシロスコープ
あるに越したことはありませんが,購入はある程度電子工作に慣れてきてからでも遅くはありません.
ただ,特にアナログ回路の動作を理解するのには大いに役立つので,お金に余裕があるなら買うことをおすすめします.
便利な道具を見つけ次第随時追加していきます!!